車や機械への好奇心を持ち続け、地域の快適な暮らしと物流を支える【UDトラックス道東株式会社】

幼いころから車と機械が好きだった山口さんが選んだのは、暮らしを支える大型車を整備する仕事。社員たちが主体的に考え、挑戦することを後押ししてくれる職場で、サービスや技術向上のために、楽しみながら試行錯誤を繰り返しています。

小さなころから車や機械が好きで、分解してはその仕組みを調べたりすることが好きだったという山口さん。「実家が畑作農家なので、興味本位で家にあるトラクターの配線をいじったりするような子どもでした。その配線を溶かしてしまったことがあり、親からものすごく怒られたこともあります」と、好奇心旺盛だった子ども時代のエピソードを懐かしそうに振り返ります。工業高校を卒業後は自動車整備の専門学校へ進学し、自動車整備士の国家資格取得に向けた知識を学ぶと同時に、実技ではエンジンや電気装置の整備を行う実践的な勉強を行いました。就職活動を始めた時に考えたのは、「大型車の整備の仕事がしたい」ということ。「どうせ働くなら、メーカーなどにこだわらず、大型車を扱える企業で働いて、自分の力を試してみたいと思いました」。ある時合同企業説明会に参加した山口さんは、専門学校の先生からUDトラックス道東株式会社のブースに立ち寄ることを勧められます。「それまでこの社名を聞いたことはなかったのですが、説明会の中で一番話しやすくて、雰囲気の良い会社だと感じました」。その後入社を希望した山口さんは、試験や面接を経て、2020年の4月に入社。整備課に配属され、大型ダンプ車やごみ収集車、除雪車など地域の人たちの暮らしを支える大型車の車検や整備を行っています。

当社は埼玉県を拠点とする、大型車を専門的に扱う自動車メーカーであり、ボルボ・グループの一員でもある外資系企業です。その中で道東地区を担当エリアとして事業展開をしており、大型車の販売、整備、車検などを行っています。山口さんは入社後、整備課でタイヤ・オイル交換といった簡単な作業から経験を積み、3年が経過した今では1台のトラックを3人で分担し、車検などの作業がスムーズにできるようになりました。「入社後3カ月から3年まで、定期的に社内研修があるので、部署で教わる技術的なスキルアップだけではなく、会社全体で成長をフォローしてもらえます」と、会社のバックアップ体制にも感謝を示します。

当社では「トライアル＆エラー」を合言葉に、何でもまずやってみて、その結果を次に生かしていくという、前向きな社風が醸成されています。整備課係長の馬渕健太さんは、「新しいことにも臆せずチャレンジしたり、機械に触れることを楽しんでいる姿が印象的です」と、山口さんの仕事ぶりを評します。幼いころからの好奇心を社会人になってからも持ち続け、顧客へのサービス向上につなげるために試行錯誤を続けています。

当社は10〜30代の社員が約65％を占めており、山口さんが所属する整備課も、ベテランの技術を日々受け継ぎながら、多くの若手社員が活躍しています。「お客様の大切な車を扱うという責任ある仕事ですので、ミスのないよう丁寧に緊張感をもって取り組んでいます」と山口さん。「いずれは大型免許を取得し、整備した車の試運転まで自分でできることが理想です。自動車整備主任者の資格も取って、記録簿の責任者欄に自分の名前がサインできるようになることも目指しています」と、今後の目標も明確です。

顧客の車両が故障なく安全に稼働するということは、顧客の生産性を高めることに直結します。地域の快適な暮らしと物流が、この先も当たり前に続いていくために、山口さんのような若い世代の活躍が期待されます。