高校の選択授業で制作した15秒のコマーシャルがコンテストで入賞し、映画館で放映されたことがあるという櫻田さん。「進路指導の先生から『テレビ放送も手掛けている株式会社帯広シティーケーブルを受けてみたら』と勧められました」と話します。所属していたバレーボール部が同社の番組で取材され身近に感じていたこともあり、早速会社見学に訪れます。事務所に入った時、スタッフ全員が立ち上がって笑顔であいさつをする姿が印象的だったそう。「まるで自分を歓迎してくれたようでうれしく、入社希望の気持ちが固まりました」と言い、採用試験を経て入社しました。
面接で「映像を制作してみたい」とアピールしたものの、商業高校出身で簿記資格等を持っていたため経理に配属されます。「実は入社後、放送部の仕事内容の大変さを知りました。自分で取材して撮影から編集まですべてこなすのは私には難しいと感じ、経理で頑張ろうと考えたんです」と、経理の仕事に打ち込みました。そして入社3年目に、上司の勧めで営業部へ異動する話が持ち上がりました。櫻田さんは多少控え目な性格と思われていましたが、表情が豊かで仕事に対して前向きに取り組む姿勢が評価され、営業の適性を見込まれての異動でした。