人と話すのが好きだったことから、高校卒業後は接客業に就きたいと考え、地元の浦河町のホテルに就職したという笹村さん。料飲課に配属され、レストランでホール業務やドリンク作りを担当していました。その後、知人の紹介で転職した携帯電話販売会社が廃業してしまったため、これまでのスキルを生かせればと思い、帯広の別の携帯電話販売会社に勤めます。「その会社では毎週イベントをしていて、スーパーマーケットなどでお客様に声を掛け、キャンペーンの内容を説明していました」。イベントで直接お客様の笑顔を見たり、喜ばれたりする中で営業職に興味を持ち、転職を考え始めます。その後、シゴトガイドの求人サイトから「明治けんこう宅配」の求人を見つけて面接を受け、営業職として採用されました。
当店で取り扱っているのは明治の乳飲料やヨーグルトですが、入社前は「R‐1」など有名なドリンクぐらいしか知らず、コラーゲンやグルコサミン入りといった健康に役立つ成分の知識もなかったため、営業することへの不安はありましたが、「先輩スタッフがマンツーマンで一から教えてくれました」と感謝します。ただ、先輩と一緒に訪問する研修では、お客様に全然話を聞いてもらえず、どうしようかと思ったこともあったそう。「覚えたての商品知識を伝えなければと、商品の説明から始めていましたが、先輩スタッフに『まずはお客様の話を伺うことが先』と指導を受け、営業に対する自分の考え方が間違っていたと気づかせてもらいました」。そして、「世間話などをして信頼関係を築くことが大切であり、最後に商品の説明を行って丁寧に受け答えをするように」というアドバイスをもらい、その通りに営業を続けたところ、徐々に注文件数が増えていったと言います。